さあ、今日もエクササイズの時間だ。
今日のエクササイズはWPW症候群だぞ!
WPW症候群は房室リエントリー頻拍(AVRT)と深くかかわる重要疾患だ!
アブレーションでよく出てくるから、このエクササイズでしっかりと理解しよう!
これがWPW症候群を覚えるエクササイズの全貌だ!↓
WPW症候群とは |
■心房と心室の間に、副伝導路が存在する病態。 ■副伝導路を介して房室リエントリー頻拍(AVRT)を引き起こす。 ■副伝導路の場所によってWPW A型・WPW B型・WPW C型の3つがある |
*特にWPW A型の副伝導路をKent束と呼ぶ。
心カテ室で副伝導路というときは、Kent束の事を指す。
WPW A型 副伝導路が左房と左室を結ぶ |
WPW B型 副伝導路が右房と右室を結ぶ |
WPW C型 副伝導路が中隔にある |
WPW症候群について整理していくぞ!
WPW症候群とは?
WPW症候群とは
心房と心室の間に副伝導路と呼ばれる
電気の通り道が存在する病態を指すぞ!
この電気の通り道があることで、
心室の電気刺激が心房に伝わって
リエントリー性の頻拍を引き起こす。
こうして起きた頻拍が房室リエントリー頻拍(AVRT)だ!
心房リエントリー頻拍(AVRT)はアブレーションの適応症例だぞ。
心房リエントリー頻拍(AVRT)のアブレーションではこの副伝導路を処置していくんだ!
副伝導路の場所
副伝導路の場所によってA型・B型・C型の3つに分類されるがカテ室での出現頻度は圧倒的にA型が多いぞ!
隊長の体感では、だいだい8割がA型だ!
A型の副伝導路にはKent束という名前が付いている。
しかしカテ室ではA型に限らずB型・C型を含むすべての副伝導路をKent束と呼ぶことが多いから
『Kent束=副伝導路』という認識で覚えてしまった方が混乱が少ないぞ!
WPW症候群のエクササイズを始めるぞ!
WPW症候群エクササイズ① 空欄を埋めて表を完成させるんだ!
早速、心カテ隊員専用ページから、
『WPW症候群とその心電図波形を覚えるエクササイズシート』をダウンロードし印刷しよう。
まだ心カテ隊に入隊していない人は、今すぐ入隊してエクササイズシートを入手しよう。
エクササイズシートの3ページ目に、
WPW症候群とその心電図波形をまとめた表が用意されている。
これは書き込み&穴埋め用で、
上の表を参考にしながら、
心臓の絵に副伝導路を書き込んでみよう!
実際に書いてみることで、
副伝導路の場所とイメージが理解できるぞっ!
よーし、その調子だ。いい感じだぞ!
WPW症候群はアブレーションで重要な疾患だ!
副伝導路の場所は、
アブレーションの現場では知っていて当然の知識だ。
自分の中で常識になるまで何度も反復練習するんだ!!