さあ、今日もエクササイズの時間だ
今日のエクササイズは、AVNRT(房室結節リエントリー頻拍)のエンドポイントだぞ!
AVNRTは房室結節付近にあるスローパスウェイとファーストパスウェイで構成さえる2重伝導路が原因で起こる頻拍だ。
AVNRTのアブレーションでは、房室結節付近にあるスローパスウェイを焼灼していく。
(参照:AVNRTの焼灼部位を覚えるエクササイズ)
そしてスローパスウェイ焼灼後に、エンドポイントを確認して手技が成功したかどうかを判断していくぞ1
どのような項目を評価し、どういった結果が出たらAVNRTのアブレーション成功と言えるのか、エクササイズを通してマスターしていこう!
これがエクササイズの全貌だ!
AVNRTのエンドポイント
ISP負荷下でのエキストラペーシングで「ジャンプアップなし」、もしくは「ジャンプアップ+ワン・エコー」
それでは、AVNRTのエンドポイントについて整理していくぞ!
AVNRTのエンドポイントの確認は、ISP(通称:イソプロ)を負荷した状態で行う。
ISPとは、アブレーションでよく使われる頻拍誘発剤で静注すると心拍数が上がり、頻拍が起こりやすくなる。
ISPを静注して頻拍が起こりやすい状態を作ったら、次はエキストラペーシングでジャンプアップ現象を確認していく。
この時、どんなに頑張ってエキストラペーシングしてもジャンプアップ現象が起こらない、もしくは起こったとしてもワン・エコーで止まるようならアブレーション成功と評価し、手技終了となる。
このとき、ジャンプアップ後に頻拍に移行したり、ツー・エコー以上するようなら再発の可能性があるので、再度スローパスウェイを焼灼しにいくぞ!
まとめ
AVNRTのアブレーションでは、ISP負荷下でのエキストラペーシングで手技が成功したかどうかを判断していく。
手技の最後のエンドポイント確認時、ラボの波形を見て手技が成功したかどうか判断できるようエクササイズを何度も復習してしっかりマスターしていこう。