疾患のエクササイズ

不整脈:徐脈を覚えるエクササイズだ!

さあ、今日もエクササイズの時間だ!

今日のエクササイズは不整脈の一つ、徐脈についてだ!

 

不整脈は種類が多く、初級者が一番つまづきやすい分野だ。

常にマインドマップを頭に浮かべながら、しっかり整理していくんだぞ!!

 

 

 

これが、徐脈を覚えるエクササイズの全貌だ!↓

不整脈:徐脈を覚えるエクササイズだ!

 

心カテ室で扱う心疾患を覚えるエクササイズで出てきたマインドマップを

さらに発展させたものだ。

 

 

文字が見やすいように、

徐脈の部分を拡大したのが下の図だ↓

より大きく表示するには、マインドマップをクリックするといいぞ!

不整脈:徐脈

不整脈は大きく分けて頻脈と徐脈に分かれるが、

徐脈の中にも、房室ブロックと洞不全症候群がある。

 

房室ブロックとは、心房から心室への興奮伝達が遅延・途絶する病態だ。

洞不全症候群とは、洞結節の障害により正常な脈が打てなくなる病態だ。

 

まずは、この2つの大きな枠組みを理解するんだ!

 

徐脈について整理していくぞ!

まず、房室ブロックについてまとめた表がこれだ↓

疾患 病態 手技の適応
1度房室ブロック 心房・心室間の伝導不良。
心電図ではPQ間が通常(200ms)より延長している。
障害部位は主に房室結節
自覚症状が強ければペースメーカを適応することがある。
2度房室ブロック(Wenckebach型) 心房・心室間の伝導不良。
心電図ではPQ間が徐々に伸びて、最後に1拍抜ける
障害部位は主に房室結節
自覚症状が強ければペースメーカを適応することがある。
2度房室ブロック(MobitzⅡ型) His以下の伝導不良。
心電図ではPQ間は伸びず突然脈が抜ける。
障害部位はHis束以下
ペースメーカ
3度房室ブロック 心房・心室間の伝導が途絶した病態。
P波とQRS波が不規則になる。
ペースメーカ

 

 

次は、洞不全症候群についてまとめてあるぞ!

洞不全症候群は3つの群に分かれる。各群の疾患は表のとおりだ!↓

疾患 病態 手技の適応
1群 洞徐脈 持続性の洞徐脈(心拍数<50回/分)の状態 ペースメーカ
2群 洞房ブロック 洞結節からの刺激が心房に伝わらないこと。心電図ではP波間隔に規則性がみられない。 ペースメーカ
2群 洞停止 洞結節の興奮が起きない状態。心電図ではP波が脱落する。 ペースメーカ
3群 徐脈頻脈症候群 もともと上室性頻脈を持っており、上室性頻脈停止時に洞停止もしくは洞房ブロックによる心停止が出現する。 ペースメーカ

 

 

以上が徐脈だ。

 

 

徐脈のエクササイズを始めるぞ!

 

徐脈エクササイズ① マインドマップを完成させるんだ!

早速、心カテ隊員専用ページから、

『不整脈:徐脈を覚えるエクササイズシート』をダウンロードし印刷しよう。

まだ心カテ隊に入隊していない人は、今すぐ入隊してエクササイズシートを入手しよう。

⇒心カテ隊新規入隊申込(無料)はこちら

 

 

 

不整脈:徐脈エクササイズシートDL

エクササイズシートの3ページ目に、

空白のマインドマップが用意されている。

これは穴埋め用だから、上のマインドマップを参考にしながら

空白を埋めてマインドマップを完成させよう!

 

 

実際に書いてみることで、徐脈の枠組みが理解できるぞっ!

また当然の事だが、

各疾患の名前は、和名、略語、英名の3つすべてセットで覚えるんだ!

 

徐脈エクササイズ② 虫食いの表を完成させるんだ!

 

徐脈表エクササイズシートの4ページ目に

虫食い状態の表が用意されている。

この表を埋めることで、

各徐脈の特徴を効率よく覚えられるぞ

上の表を参考にしながら、表を完成させるんだ!!

 

 

 

 

よーし、その調子だ。いい感じだぞ!

心カテ室では、徐脈の疾患名が乱れ飛んでいる。

話についていくためにも

自分の中で常識になるまで何度も反復練習するんだ!!

 

 

参考になる書籍

病気がみえる vol.2―Medical Disease:An Illustrated Reference