心カテで使用する薬剤

ディプリバンを覚えるエクササイズだ!

さあ、今日もエクササイズの時間だ。

今日のエクササイズはディプリバンだぞ!

 

ディプリバンは主に除細動(DC)のシーンで使用される薬剤だ。

心カテにおけるディプリバンの役割をしっかりと理解するんだ!

 

 

これが、ディプリバンを覚えるエクササイズの全貌だ!↓↓

 

 

名称 作用 使用のタイミング 使用の目的
ディプリバン 全身麻酔作用 気管支喘息を持った患者さんに除細動(DC)をかける時 除細動(DC)による痛みの軽減

患者さん手技の痛みにどうしても耐えられない場合 手技中の痛みの軽減

 

 

 

 

ディプリバンについて整理していくぞ!

 

ディプリバンの作用

ディプリバンは全身麻酔作用を持つ薬剤だ。

 

効果が持続性で、回復が比較的ゆっくりなのが特徴だ!

投与量をコントロールしながら

長時間にわたり麻酔効果を持続させれるぞ!

 

ディプリバンを使用するタイミング

ディプリバンは主に除細動(DC)のシーンで使用される薬剤だ!

 

■患者さんに除細動(DC)をかける時

頻脈のアブレーションの際

頻脈状態をリセットするために除細動(DC)をかける場合がある。

その時、除細動(DC)の痛みを軽減するために

一時的に全身麻酔をかけるんだ。

本来、除細動(DC)目的で全身麻酔をかける場合

第一選択として

即効性があり回復も早いイソゾールを使用するが、

気管支喘息を持った患者さんにイソゾールが使用できないため

やむを得ずディプリバンで全身麻酔をかけるぞ!

参照:イソゾールを覚えるエクササイズだ!

 

 

■患者さんが手技の痛みにどうしても耐えられない場合

アブレーションやペースメーカ・ICD・CRTD留置の際、

患者さんが手技の痛みにどうしても耐え切れず

手技中、頻繁に動いてしまうケースがある。

 

手技は非常にシビアなカテ操作をしているため

患者さんが突発的に動くと

重篤な合併症を引き起こす可能性があり

非常に危険だ。

 

そのため、ディプリバンで全身麻酔を施し

患者さんの痛みを軽減することで

患者さんの動きを最小限にとどめるんだ。

 

 

ディプリバンの副作用

ディプリバンの禁忌と副作用は以下の通りだ!

 

■禁忌

・妊産婦

・小児

 

■副作用

・低血圧

・アナフィラキシー様症状

・気管支痙攣

・舌根沈下

・一過性無呼吸

・てんかん様体動

・重篤な除脈

・不全収縮

・心室頻拍

・心室性期外収縮

・左脚ブロック

・肺水腫

・覚醒遅延

・横紋筋融解症

・悪性高熱類似症状