さあ、今日も心カテ用語を解説していくぞ!
今日解説するのはペースメーカのペーシング閾値だ。
ペーシング閾値とは、心臓が収縮する為に必要は最低限のペーシング出力のことだ。
そのエネルギーは電圧、電流、パスル幅の3つによって決まっていくぞ!
一般にペーシング閾値は低ければ低い程良いとされている。
なぜなら、ペーシング閾値が低い場所にリードを留置することで、ペースメーカ本体のバッテリー寿命が長持ちさせれるだけでなく、クロストークのリスクも低く抑えれるからだ。
ペースメーカの臨床ではこのペーシング閾値は電圧(単位はV(ボルト))で調節していくことが多い。
植込み時の目安としては、心房、心室ともに1.0V以下(パルス幅と電流は標準設定)が望ましいとされているぞ!
ペーシング閾値上昇
植込み直後に計測する急性期のペーシング閾値は平常時と比べて高めに測定されることがある。
これは、リード留置時に周辺の心筋が炎症を起すことで起こる現象で、「ペーシング閾値上昇」として知られている。
ペースメーカ植込み時にどうしてもペーシング閾値が高い場合、それはペーシング閾値上昇によって起こっているかもしれない。
そうした場合は2〜3分、ウェイティングをおいてから再度、閾値を測定してみよう。
ウェイティングした後に閾値が下がっているようなら、その後も下がり続け、病棟でのチェック時には1.0V以下の数値まで落ち着いてることが多いぞ!