ペースメーカ

ペースメーカのAOOモードを使いこなそう

さあ、今日も心カテ用語を解説していくぞ!

今日解説するのはペースメーカで使われるAOOモードだ。

 

AOOモードとは、ペースメーカの作動様式の1つで

自己脈とは一切関係なくひたすらAペーシングを入れ続けるモードの事を言うぞ!

AOOモードを使うと、自脈がでようがでまいが、関係なくひたすらペーシングをバカ打ちしていくのが特徴だ。

 

AOOは手術中などで電気メスを使う場合や、アブレーション中に使用される事が多いモードだ。

ペースメーカが植込まれた患者さんに対して電気メスを使用したり、アブレーションをしたりすると高周波がノイズとしてセンシングされ、ペースメーカの作動が停止してしまう事がある。

 

ところが、AOOモードに設定を変更しておけばノイズをセンシングしてもペーシングが止まらないため、手技中の患者さんの脈拍数を一定以上に保つ事ができるぞ!

 

AOOを使う際は患者さんが房室ブロックでないことを確認しよう。

もし患者さんが房室ブロックだと、Aペーシングの刺激が心室まで伝わらないのでAOOにしても意味が無いぞ!

患者さんが房室ブロックなら、AOOではなくVOOを使っていこう。

 

(参照:ペースメーカのVOOモード