心房細動とは
心房内で起こる高頻度無秩序な電気的興奮が
不規則に心室に伝わることで起こる頻拍のことだ!
心房細動の英名は『Atrial fibrillation』で、
カテ室の中では略して『AF』と呼ばれるぞ!
心房細動(Af)の心電図波形特徴
心房細動の心電図波形の特徴は
①RR間隔が不規則
②基線に動揺がある
③P波がない
以上の3つだ!

心房細動 (Af) へのカテーテルアブレーション
心房細動の中でも
7日以内に心房細動が自然停止するものを
発作性心房細動(Paroxymal atrial fibrillation: Paf)と呼ぶ。
この発作性心房細動はカテーテルアブレーションの適応症例だ。
発作性心房細動へのアブレーション手術は
非常に難易度が高く、繊細なカテ操作が要求される。
また手術後も再発することが多いのが特徴だ。
発作性心房細動のアブレーションは
肺静脈隔離(PVアイソレーション)という方法が一般的だ。
発作性心房細動は肺静脈から無秩序に発生する
肺静脈電位がきっかけで起こるケースが多い。
だから、肺静脈の周りをアブレーションで焼灼して
肺静脈と左心房を電気的に隔離して
肺静脈電位が心房内に入ってこないようにするんだ。
発作性心房細動のほとんどが
この肺静脈隔離で症状が止まるぞ!