見やすい図と対話形式の解説で
わかりやすくアブレーションをまとめた入門書。
アブレーションの手技の流れや、
アブレーションの手技で飛び交う専門用語について
大変分かりやすく解説されています。
心カテブートキャンプの管理人も、
新人時代に、この本をバイブルとしてアブレーションを学びました。
本の内容は、
・症例別の手技の流れ
・電気生理学的検査(EPS)の鑑別ポイント
・アブレーションライン
・通電中の心内電位変化
・エンドポイント(手技の成否の確認)の手順
といった手技への理解を深める内容と、
患者さんが安全に手技を受けるための準備内容、例えば、
・術前に行う検査項目とその意義
・薬の管理
・術前に把握すべき患者情報
・手技の直前に行う事前処置
といった、手技に関わるコメディカルに直接関係する内容も簡潔に書いてあります。
また、7ページ目から16ページ目にかけて
アブレーションの手技で頻繁に出てくる
アブレーション特有の専門用語が一覧でまとまっており、
普段なじみのないアブレーション用語が効率的に覚えられる章があります。
すべての項目で絵を多用し
アブレーションが始めての人でも理解できるように配慮されています。
(実際、ブートキャンプ管理人でも理解できたので間違いないです 笑)
基本書という位置づけですが、
これ1冊を熟読して完璧に理解すれば
手技の内容をほとんど理解できるようなレベルです。
この1冊で幅広く、そしてわかりやすくアブレーションが学べます。
専門書としては安価ですので、
アブレーションをこれから勉強していく人にはオススメです。
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目次詳細
■はじめに
■監修・編著・執筆者一覧
■よくわかるアブレーションのツボ!
■アブレーション治療中によく使用する言葉集
Chapter1 電気生理学的検査(EPS)、高周波カテーテルアブレーション(RFCA)とは
1 EPSはどんな検査?RFCAとはどんな治療なの?
2 使用するシース・カテーテル・機械の種類
3 3Dマッピングシステムについて
Chapter2 徐脈性不整脈のEPS ペースメーカ植え込み前の診断法
・1 徐脈性不整脈
・2 洞不全症候群(SSS)
・3 房室ブロック(AVB)
・4 徐脈性不整脈の治療 -ペースメーカ治療-
Chapter3 RFCA前に必要な情報収集・処置 患者が安全に治療を受けるために
1 術前の抗不整脈薬、抗凝固薬の内服について
2 事前検査の種類とその意義
3 その他のアブレーション施行患者情報収集と事前処置
Chapter4 実践から学ぶカテーテルアブレーション
1 患者入室から退室までの流れ
2 診断・治療の流れ
・Case1 房室結節リエントリー頻拍(AVNRT)
・Case2 房室リエントリー頻拍(AVRT)
・Case3 心房粗動(AFL)
・Case4 瘢痕性心房頻拍(IAT)
・Case5 右室流出路起源心室頻拍(RVOT-VT)
・Case6 発作性心房細動(PAF)
Chapter5 治療中の合併症・急変時の対応!
1 治療中の合併症・急変時の対応とその予防について
2 アブレーション治療における放射線管理と被ばく低減
Chapter6 実践でそのまま使えるマニュアル
1 病室への術前訪問 -患者の不安を取り除くために-
2 病棟への申し送り内容 -これだけは伝えよう-
■私のアブレーション体験
■おわりに
■Index
看護師・研修医・臨床工学技士のためのカテーテルアブレーションの治療とケア―「むずかしい」が「おもしろい」に変わる
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