さあ、今日も心カテ用語を解説していくぞ!
今日解説するのは心電図で出てくるQRS波だ。
QRS波とは、心電図波形で一番大きな波形で、心室の収縮を意味しているぞ!
つまり、心室が収縮するとQRS波が出現するんだ!
QRS波の見方
心室の収縮に異常があると、その変化はQRS波の形に現れる。
例えば、心室に起源をもつ不整脈が出ると、QRS波の幅が広がりwide QRSになるぞ!
また、心室の右脚の伝導が悪くなる(=右脚ブロック)とV1〜V2のQRS波にノッチが入る。
同様に、心室に左脚の伝導が悪くなる(=左脚ブロック)になるとV5〜V6のQRS波にノッチが入るぞ!
さらにWPW症候群の患者さんでは、ケント束の影響でQRS波にΔ波が見える事もある。
このように、QRS波の波形と心室の異常はとても密接に関わっているんだ。
QRS波の形がいつもとおかしかったら、心室の異常を疑っていこう。