PCIのエクササイズ

冠動脈ステントを覚えるエクササイズだ!

さあ、今日もエクササイズの時間だ。

今日のエクササイズは冠動脈ステントだぞ!

 

冠動脈ステントはPCIの時に病変部に留置される

金属でできたメッシュ状のチューブのことだ。

 

冠動脈ステントはほとんどのPCI症例で留置される使用頻度の高いデバイスだ。

 

このエクササイズを通して、

冠動脈ステントについての理解を深めるんだ!

 

 

冠動脈ステントとは?

冠動脈ステントとは、

PCI症例で病変部に留置される金属でできたメッシュ状のチューブのことです。

 

バルーンで病変部を前拡張した後

冠動脈ステントを留置することで、

急性冠閉塞と病変部の再狭窄を予防します。

(前拡張については、PCIの手技手順を覚えるエクササイズだ!を参照)

 

 

 

冠動脈ステントの素材は

・ステンレススチール

・コバルトクロム

・プラチナクロム

の3つあり、素材によってステント自体の特性に違いがでる。

 

 

2種類の冠動脈ステントとその違い

種類 特徴 メリット
薬剤溶出ステント(DES) ステント表面に薬剤が塗布されたステント ステント留置後の再狭窄率がベアメタルステントと比べて低い
ベアメタルステント(BMS) 薬剤が塗布されていない金属がむき出しになっているステント ステント留置後の抗血小板療法の期間が薬剤溶出ステントと比べて短い

 

 

 

冠動脈ステントについて整理していくぞ!

 

冠動脈ステントとは

冠動脈ステントとは、病変部に留置される金属でできたメッシュ状のチューブの事だ!

 

冠動脈ステントを留置する事で、

バルーン拡張直後に病変部が再び狭窄する急性冠閉塞を予防できるほか、

術後数ヶ月たった後の病変部の再狭窄率を大幅に低減する事ができるぞ!

 

冠動脈ステントの素材は3つあり

・ステンレススチール

・コバルトクロム

・プラチナクロム

のいずれかからできている。

 

ステンレススチールでできたステントは、血管径の保持力(ラディアルフォース)が高くなり

また、コバルトクロムでできたステントは薄いステントに仕上がり、

プラチナクロムでできたステントは、薄く強度の高いステントに仕上がる傾向があるぞ!

 

 

2種類の冠動脈ステントとその違い

冠動脈ステントには、

薬剤溶出ステント(DES)ベアメタルステント(BMS)の2種類あるぞ!

 

薬剤溶出ステントとは、

ステント表面に薬剤が塗布されているステントで

ベアメタルステントとは、

ステント表面になにも塗布されていない金属がむき出しになったステントだ。

 

薬剤溶出ステントの方が、ベアメタルステントに比べ再狭窄率が著しく低いぞ!

 

反面、ベアメタルステントの方が術後の抗血小板療法の期間が短く済む。

近い将来手術の予定があるなど、

何らかの事情で長期間の抗血小板療法が困難な患者さんに使用されることが多いぞ!

 

 

まとめ

冠動脈ステントの登場で

バルーンカテーテルのみで治療していた時と比べ

PCIの治療成績が劇的に向上した。

 

素材による特性の違い、ステント表面への薬剤塗布の有無によって

ステントの特徴が大きく変わってくる。

 

しっかりと理解して患者さんに最適なステントをチョイスするんだ!