ペースメーカ

ペースメーカのセンシング閾値

さあ、今日も心カテ用語を解説していくぞ!

今日解説するのはペースメーカのセンシング閾値だ。

 

センシング閾値とは、ペースメーカが自己脈を認識するうえで必要とされる最も低い波高値のことだ。

数値は電圧で測定され単位は「mV(ミリボルト)」を使っていく。

 

一般にセンシング閾値は高ければ高い程良いとされている。

なぜなら、センシング閾値が低すぎるとT波やノイズ、筋電位をオーバーセンスしてしまい、ペースメーカが正常に動作しないからだ。

 

植込み時の目安としては、心房で2mV以上、心室で10mV以上とされているぞ!

 

ペースメーカの臨床では、センシング閾値の値に応じてセンシング感度を設定していく。

センシング感度とは、測定されたセンシング閾値に対して、ペースメーカに設定されるセンシングの値のことだぞ!

 

センシング閾値とセンシング感度の用語の使い分けだが、現場では意外とごちゃごちゃになっていて話の文脈からどっちを意味しているか汲み取る必要があるため要注意だ。

手技に立ち会う際は術者がどちらの意味で言ってるのか、場の空気から上手に読み取ろう!