エルゴノビン負荷試験とは、
異型狭心症を診断するために行う検査の事だ。
エルゴノビンという薬剤は
病変部を攣縮(スパズム)させる効果がある。
この効果を利用して
異型狭心症の診断を行うのがエルゴノビン負荷試験だ。
検査手順は、
①冠動脈造影用のカテーテルからエルゴノビンを投与する
②病変部の攣縮(スパズム)を確認
③攣縮(スパズム)を解除するために硫酸イソソルビド(ISDN)を投与する
の3ステップだ。
同様の検査にアセチルコリン負荷試験があるが、
アセチルコリン負荷試験との違いは
検査のときにアセチルコリンを使うか、
エルゴノビンを使うかの違いしかない。
一般に、アセチルコリンの方がエルゴノビンと比べ
攣縮効果の持続時間が短いため安全とされているが、
このあたりの考え方は担当医や施設によって異なるから
状況に応じて柔軟に対応しよう!