さあ、今日もエクササイズの時間だ!
今日のエクササイズはパーフュージョンバルーンカテーテルだぞ!
パーフュージョンバルーンカテーテルは、
PCIでパーフォレーションした時等に使用されるカテーテルだ。
緊急時に使用することがほとんどだから
実際に使ってる現場に遭遇する事は極めて稀だ。
普段なじみがないからこそ、
この機会にパーフュージョンバルーンカテーテルの特徴と使いどころを
しっかりマスターしていこう!
これがパーフュージョンバルーンカテーテルのエクササイズの全貌だ!↓
パーフュージョンバルーンカテーテルの構造
*バルーンの前後に穴があいており、その穴を通って血液が流れる構造になっている。
パーフュージョンバルーンカテーテルの特徴と使いどころ
<特徴>
バルーンの前後に血液が通る穴があいており、
血管内でのバルーン拡張中でも血流を確保できる。
そのため、通常のバルーンカテーテルよりも長時間膨らませ続けれる。
<使いどころ>
・PCIで誤ってパーフォレーションしたときの冠動脈内止血デバイスとして使用
・ステント内再狭窄病変に対するロングインフレーション
パーフュージョンバルーンカテーテルについて整理していくぞ!
パーフュージョンバルーンカテーテルって何?
パーフュージョンバルーンカテーテルとは、
バルーン部分の前後に血液が通る穴があいていて、
バルーン拡張中でも血流を確保できる特殊なバルーンカテーテルだ。
通常のバルーンカテーテルだと、
バルーン拡張中は冠動脈内の血流がストップするが、
パーフュージョンバルーンカテーテルなら、
血流を妨げるなく拡張しさせ続けることができる。
そのため、長時間バルーン拡張させつづれるのが
パーフュージョンバルーンカテテール最大の特徴だ。
↓下の動画を参照↓
パーフュージョンバルーンカテーテルの使いどころ
パーフュージョンバルーンカテーテルは、
PCIで誤ってパーフォレーションした時に
冠動脈の止血でバイスとして使用される事が多い。
使い方としては、パーフォレーションした部分に
パーフュージョンバルーンカテーテルを持っていき、
5分~10分程度、膨らませ続け様子を見るのが一般的だ。
また、パーフォレーション時以外でも
ステント内再狭窄病変への治療でも使われる事があるぞ!
通常、ステント内再狭窄病変に対しての治療では
再狭窄したステントのさらに内側にステントを留置するのだが
血管が細すぎてどうしても内側にステントが留置できないことがある。
そうした時に、パーフュージョンバルーンカテーテルで
15分×2回といった具合に長時間病変を拡張させる(=ロングインフレーション)ことで
一般的なバルーン拡張(45秒×3回)よりも良好な治療効果が得られるぞ!
まとめ
パーフュージョンバルーンカテーテルは
PCIであまり使用頻度の高くない特殊なバルーンカテーテルだ。
しかし、パーフォレーションなどの緊急時に使用されることがあるため
とっさのときでもしっかり対応できるよう
その特徴と使いどころをしっかり押さえておこう!