さあ、今日もエクササイズの時間だ。
今日のエクササイズは、心電図のST上昇だぞ!
心カテ室において、心電図は重要な情報源だ。
中でもST変化は虚血性心疾患の診断をする上で、非常に重要な判断材料となるから、しっかり理解するんだっ!
これが心電図の読み方:ST上昇の全容だ!!
ST上昇の定義 | S波とT波が基線よりも上にある波形 |
ST上昇の意味 | 心筋の内側から外側へ、 貫くように虚血が広がる貫壁性虚血が起こっている |
ST上昇を伴う疾患 | ・急性心筋梗塞(AMI) ・異型狭心症(VAP) |
ST上昇の虚血部位の特定方法は、このエクササイズが勉強になるぞ!↓
ST上昇について整理していくぞ!
まずは、ST上昇の波形からだ!
ST上昇の波形はいくつかパターンがあるが、
S波とT波が基線よりも上にある波形はすべて『ST上昇』だ。
具体的には、
肢誘導(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,aVr, aVl, aVf)では0.1mV以上
胸部誘導(V1~V6)では、0.2mV以上、
基線より上昇した波形を指すぞ!
ST上昇が見られるとき、心筋では虚血が起きている。
虚血領域が心筋の内から外へ、
貫くように広がる(=貫壁性虚血)でST上昇が出現するぞ!
ST上昇は、急性心筋梗塞(AMI)と異型狭心症(VAP)で見られる波形変化だ!
心電図の読み方:ST上昇を覚えるエクササイズを始めるぞ!
ST上昇エクササイズ① 空欄を埋めて表を完成させるんだ!
早速、心カテ隊員専用ページから、
『心電図の読み方:ST変化を覚えるエクササイズシート』をダウンロードし印刷しよう。
まだ心カテ隊に入隊していない人は、今すぐ入隊してエクササイズシートを入手しよう。
エクササイズシートの3ページ目に、
ST上昇を覚える表が用意されている。
これは穴埋め用だから、上の表を参考にしながら
空白を埋めて完成させよう!
実際に書いてみることで、
ST上昇がどういったものなのかを、正しく理解できるぞっ!
よーし、その調子だ。いい感じだぞ!
心電図から虚血を発見することは
早期発見・早期治療にとても重要だ!
心電図を見た時に一瞬で判断できるようになるために、
自分の中で常識になるまで何度も反復練習するんだ!!
おすすめの心電図本
■見ておぼえる心電図のえほん(心カテ隊長のレビューはこちら)