心筋梗塞の手術時間はどれくらい?
心筋梗塞だと診断されて手術を受ける場合、
手術時間はどれくらいかかるのでしょうか?
手術時間はカテーテル治療かバイパス手術かによって大きく変わります。
カテーテル治療の手術時間は平均1〜2時間
カテーテル治療の場合、最短で30分くらいです。
病変部の治療難度が低く、合併症のリスクも少ない場合
手際よく短時間で終わることがあります。
逆に、治療難度が高く、リスクの高いカテーテル治療の場合
5時間、場合によっては8時間くらいかかることもあります。
患者さんの病状によって一概には言えませんが
平均して1時間〜2時間くらいがカテーテル治療の手術時間です。
バイパス手術の手術時間は平均3〜5時間(*OPCABの場合)
バイパス手術の場合、カテーテル治療と比べて手術時間が長い傾向があります。
バイパス手術には人工心肺を使うオンポンプ手術と、人工心肺を使わないオフポンプ手術の2種類があります。
オンポンプ手術では心臓をいったん止める必要があるため
患者さんへの負担が大きく、合併症のリスクも高まります。
しかし、複数の病気を同時に手術することが可能であるため
そういった場合、複数回に分けて手術するよりはトータルで見ると患者さんへの負担は少なくて済みます。
オフポンプ手術では心臓を止める必要がありません。
そのため、患者さんへの負担が少なく合併症のリスクも少ないです。
しかし、1度に1つの手術しか行うことができず、また手術する箇所の状態によってはオフポンプ手術自体が困難なこともあります。
オフポンプ手術のほうが、オンポンプ手術に比べ手術時間が短い傾向にあります。
オフポンプ手術の手術時間は平均して3〜5時間程度です。
オンポンプ手術の場合、もう少し長くなります。