心臓リハビリ

心臓リハビリは、心筋梗塞によって失った心機能の回復を目的としたリハビリテーションです

心筋梗塞を発症すると心筋が壊死し心臓のポンプ機能が著しく低下します。
そのため、社会復帰したり普段の日常生活を送るために
心臓の機能を心筋梗塞以前の状態に少しでも近づけなくてはなりません。

 

 

そのために行うリハビリテーションを心臓リリハビリテーション(通称:心リハ)と呼びます。

 

 

心臓リハビリテーションには大きく分けて

急性期(*入院期間中)
回復期(*退院から社会復帰まで)
維持期(*社会復帰以降)

の3つあり、患者さんの状態に合わせて適切なリハビリメニューが組まれます。

 

 

心臓リハビリをすることで、心機能の回復のみならず再発リスクも軽減することができます。
厚生労働省の調査によると、心臓リハビリをした人としない人では再発リスクが半分近くまで低下しています。

 

 

心臓リハビリを適切に行うことで、術後のQOLが向上しますのでしっかりと取り組みましょう。

 

 

 急性期の心臓リハビリ

 

心筋梗塞治療直後の入院期間に行われる急性期の心臓リハビリは
基礎的な運動機能を取り戻すために行われます。

 

 

具体的にはストレッチや歩行、階段の上り下りといった
日常生活を送る上で不可欠な動きが問題なくできるようになるためにリハビリしていきます。

 

 

急性期リハビリのメニューは病院によって独自のメニューが用意されています。
医師、看護師、理学療法士、検査技師など様々なスタッフがチームを組んで行い
安全かつ円滑に日常生活を送れる状態までの回復をサポートしてくれます。

 

 

回復期の心臓リハビリ

退院後に行われる回復期のリハビリは
体力づくりなど社会復帰に向けた心機能強化を目的としたリハビリで
自宅もしくはリハビリ病院で行われるものです。

 

 

リハビリメニューは有酸素運動をメインで構成していきます。

 

ランニングマシンや自転車こぎ運動、ウォーキングなど
無理のない範囲で有酸素運動を取り入れ心肺機能を強化していきます。

 

 

維持期の心臓リハビリ

社会復帰後に行われる維持期のリハビリは
心筋梗塞の再発防止や心機能維持を目的として行われるリハビリです。

 

 

筋力トレーニングをメインで構成されることが多いです。