心筋梗塞 手術

心筋梗塞へのバイパス手術の流れとメリット・デメリット

心筋梗塞へのバイパス手術(CABG)とは
患者さん自身の血管を心臓の血管(冠動脈)につなぐ手術のことです。

 

 

全身麻酔をして開胸をする外科手術で
手術を受ける前に多くの検査をして患者さんが外科手術をしても問題ないか確認していきます。

 

 

術前に受ける検査には
・血液検査
・レントゲン撮影
・心電図検査(ホルター心電図を含む)
・検便/検尿
・心エコー検査
・CT撮影
・カテーテル検査
などなど、患者さんの状態や医師の方針のよって様々です。

 

 

手術時間は人工心肺を使わない場合で3〜5時間で、
成功率は99%以上と高いです。

 

 

 

バイパス手術のメリット 

 

バイパス手術ではカテーテル治療では治せないリスクの高い心筋梗塞も安全に治療することが可能です。
また、バイパス手術のメリットは再発率の低いのも特徴です。
さらに、カテーテル治療と違い術後に血液をサラサラにする薬を飲まなくても良い場合があり、
術後のQOLが高いことが多いです。
(*その他の病気を治療するための薬は別途飲む必要があります。)

 

 

 

バイパス手術のデメリット 

 

バイパス手術のデメリットは患者さんへの負担が大きいことです。
これは体への負担、および金銭的な負担の両方を意味しています。

 

 

特に、バイパス手術では開胸するため高齢の方には大きな負担がかかり若い人と比べるとリスクが高まります。
また患者さんが他の病気を持っていた場合、その病気が悪化する可能性があったり、
場合によっては基礎疾患の有無に関係なく術後に合併症を伴うこともあります。
(*合併症のリスクは術前に医師からしっかりと説明がありますのでよく確認しておきましょう)

 

 

さらに、バイパス手術はカテーテル治療と比べ入院期間が長くなるため入院費もかさみます。


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