心筋梗塞 危険因子

心筋梗塞の危険因子、こんな人がなりやすい!?

心筋梗塞は生活習慣病の一種です。
遺伝的になりやすい人も少なからずいらっしゃいますが、
ほとんどの場合、運動不足や偏った食事といった生活習慣の乱れに原因があります。

 

 

内臓脂肪が多いメタボな人は心筋梗塞になりやすいといわれています。
これは、内臓脂肪が増えることで心筋梗塞の原因である動脈硬化が起こりやすい状態になるからです。

 

 

本来、人間にはアディポネクチンと呼ばれるタンパク質を分泌する能力が備わっています。
アディポネクチンは動脈硬化を予防する善玉たんぱく質で、
タバコや悪玉コレステロールなどによって傷つけられた血管を修復して、心臓病を予防しているのです。

 

 

ところが、内臓脂肪が増えるとアディポネクチンの分泌量が減り
血管の修復能力が衰え、動脈硬化を促してしまいます。

 

 

このため、内臓脂肪をたくさん蓄えたメタボな人は、
そうでない人に比べて心筋梗塞になりやすい体質になっています。

 

 

2010年に行われた厚生労働省の国民健康・栄養調査では
40〜70歳の男性の半数がメタボもしくはメタボ予備軍であり、
40〜70歳の女性では5人に1人がメタボもしくはメタボ予備軍であるという結果がでています。
この結果は、日本人の多くの人が潜在的に心筋梗塞を発症しやすい体質になっていることを示唆しています。

 

 

加えて、2001年に厚生労働省によって行われた大規模調査では

肥満
高血圧
高血糖
高脂血症

これら4つの危険因子のうち、
2つ該当する人は、1つも該当しない人に比べて約10倍心臓病になりやすく、
3〜4つ該当する人は、1つも該当しない人に比べて約30倍心臓病になりやすいというデータも出ています。

 

 

メタボ、高血圧、高脂血症、糖尿病は
動脈硬化を促し心筋梗塞を引き起こす危険因子です。
これらの危険因子を1つでも多く持つことで、
そうでない人と比べて何倍も心筋梗塞になりやすくなります。


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