心臓カテーテル検査のエクササイズ

フォレスター(Forrester)分類を覚えるエクササイズだ!

さあ、今日もエクササイズの時間だ。

今日のエクササイズは、フォレスター分類だぞ!

フォレスター分類ではスワンガンツによって得られた数値を元に心不全の重症度を把握し、有効な治療方針を導くことが出来るぞ!

 

フォレスター分類は患者さんのその後の治療方針に影響する重要ツールだ!

このエクササイズを通して、しっかりと理解しよう!

 

 

 

 

これがフォレスター分類を覚えるエクササイズの全貌だ!↓

フォレスター分類

■各群でとりうる治療方法

Ⅰ群 安静
Ⅱ群 利尿剤、血管拡張剤
Ⅲ群 輸液、強心剤、ペーシング
Ⅳ群 強心剤、IABP、PCPS

 

 

 

フォレスター分類について整理していくぞ!

 

フォレスター分類の見方

フォレスター分類は、スワンガンツで得られる

PCWP(肺動脈楔入圧)と心係数(CI)の2つの数値を元に

患者さんの心不全の重症度を把握するツールだ。

参照:スワンガンツ(Swan-Ganz)カテーテルを覚えるエクササイズだ!

 

基準となる数字は

PCWPが18

心係数が2.2

 

PCWPが18より大きいと、Ⅱ群で肺うっ血

心係数が2.2より小さいと、Ⅲ群で末梢循環不全

PCWPが18より大きく、さらに心係数が2.2より小さいと、

Ⅳ群で末梢循環不全と肺うっ血の両方を起こしていると

診断できるぞ!

 

各群別の効果的な治療方法は下の表にまとめてある↓

Ⅰ群 安静
Ⅱ群 輸液、強心剤、ペーシング
Ⅲ群 利尿剤、血管拡張剤
Ⅳ群 強心剤、IABP、PCPS

 

 

心係数(Cardiac Index: CI)について

心係数は心拍出量(Cardiac Output: CO)を体表面積で割ったものだ。

つまり、

CI = CO ÷ 体表面積

だぞ!

 

フォレスター分類の基準となるCI=2.2という数字は

末梢循環を保つために最低限必要な圧を指している。

つまり、

CIが2.2以下だと、

末梢に十分な血液が流れない(=末梢循環不全)

ということを意味するぞ!

 

PCWPについて

PCWP(肺動脈楔入圧)とは、

肺の毛細血管の圧のことだ。

 

フォレスター分類の基準となるPCWP=18 mmHgという数字は

肺うっ血が起こらない最高値だ。

 

つまり、

PCWPが18以上だと

肺うっ血が起こることを意味するぞ!

 

 

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