ボックスアイソレーション(左房後壁隔離術)の手技とエンドポイント

ボックスアイソレーション(左房後壁隔離術)は、心房細動のカテーテルアブレーションで行われる手技です。

肺静脈を左房後壁ごと広範囲に電気的に隔離することで心房細動を治療していきます。

ボックスアイソレーションは再発の発作性心房細動(Paf redo)や持続性心房細動(Pers. Paf)の症例でよく行われる手技です。

 

 

ボックスアイソレーションの焼灼ライン

ボックスアイソレーションでは、通常の拡大肺静脈隔離術に加えルーフとボトムという2本の焼灼ラインを追加していきます。
これにより、左右上下の肺静脈を左房後壁ごと大きく隔離できます。

BOX isolation 左房後壁隔離術

 

 

ボックスアイソレーションのエンドポイント

ボックスアイソレーションの成否の評価は以下の2通りで行います。

 

①リングカテーテルを左房後壁に留置し、電位がないことを確認する

BOX isolation end point2

 

 

②左房後壁からアブカテペーシングをし、CS電極でキャプチャーしないことを確認する

BOX Isolation end point

 

以上の2点が確認できるとボックスアイソレーションの成功が証明され手技が終了します。

 

もし左房後壁に留置したリングカテーテルで電位が見られたり、左房後壁でのアブカテペーシングがCS電極でキャプチャーされたらボックスアイソレーションは不成功と見なされ、電位が漏れている箇所を探しにいきます。

 

経験上、ボックスアイソレーションでは右下肺静脈(LIPV)付近から電位が漏れやすいです。
これは、解剖学的に右下肺静脈の裏側に食道が通っており、心筋焼灼時に高い出力で焼けないからです。

 

食道の裏側で高出力のアブレーションを行うと食道損傷になるリスクがあります。
そのため低出力で慎重にアブレーションした結果、焼灼ラインが不完全になりやすくなるのです。



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